国立大学法人東京学芸大学は2020年8月5日、教員、企業と教育委員会がワンチームとなって、Society5.0に向けた新しい学校システム創りに挑戦していく「未来の学校みんなで創ろう。プロジェクト」を始動させました。
このプロジェクトでは東京学芸大学、東京学芸大学附属学校(竹早地区)の現場教員とNEC、コクヨ、内田洋行、博報堂などの企業および岡山県津山市、岩手県山田町、その他の教育委員会が密に連携していくことによって、構想をすぐに学校や授業で実験していくことに取り組みます。日本初の産官学連携の学校システム改革チームの誕生です。
誰もが「好きに、挑む」ことができる未来の学校モデルの開発に挑戦することがテーマです。この取り組みを通じて、日本の既存の「学校像」を抜本的に変革していきます。
現在、現場教員、企業発の様々なプロジェクトが推進中です。下記にて一例を記載します。
<学校の運営改革>
・学校内コワーキングスペース設置:企業・外部人材とのコワーキングが可能な職員室
・子どものトラッキングシステム開発 : 出欠の自動化、子どもの行動・状況把握、安全/安心を守るシステム
<学習支援のデジタル化と学びの拡張>
・教科跨ぎアクティブラーニング:教科を越境して、学びをつなげるICTシステムの開発
・オンラインPBL : PBL/探究学習をオンラインで、汎用化させるシステム開発/環境整備
・困難な状況にある子どもの学習支援 :不登校等の子どもに対する支援システム開発整備
<新しい学校学習環境の創造>
・AR/VR実験ルーム:AR/VR教材開発と物理的な制約を超えた学びの共同体の設計
・Society5.0時代の新しい図書館 : 図書館が保有する知のデジタル化とサービスの拡張
・リモートクラスルーム : 遠隔の教育がネットワークにより繋がる、新しい学校システムのあり方
<教育者の力量開発とチーム化の促進>
・指導案AIシステム:指導案と授業履歴をAIで分析するレコードシステムの開発
・「ダブルワーク」教員 : 企業人等のダブルワーク化と小中版「クロアポ」開発
<学校を取り巻く社会システムの改革>
・学校/塾/家庭の協働システム : データの共有とリテラシーのマスタリーラーニング(完全習得学習)
・家族ユニットでの「ワーケーション」実現:新しいライフスタイルと学びのニューノーマル
「未来の学校みんなで創ろう。プロジェクト」の趣旨にご賛同いただき、新たに参加してくださる、企業や教育委員会を募ります。東京学芸大学と附属竹早地区を舞台にして、日本や世界の「未来の学校」をみんなで創ってみませんか。ご連絡いただけることをいつでもお待ちしています。
■参加企業(50音順)
株式会社内田洋行、株式会社学研教育みらい、株式会社カモマン、コクヨ株式会社、ジブラルタ生命保険株式会社、tanQ株式会社、認定特定非営利活動法人Teach For Japan、株式会社出島プランニング、特定非営利活動法人東京学芸大こども未来研究所、凸版印刷株式会社、株式会社日本能率協会マネジメントセンター、日本電気株式会社、株式会社NOLTYプランナーズ、株式会社博報堂、東日本電信電話株式会社、株式会社FIREBUG、株式会社Five for、Mistletoe Japan合同会社、一般財団法人三菱みらい育成財団、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
■参加教育委員会(50音順)
岩手県山田町教育委員会、岡山県津山市教育委員会、その他の教育委員会
プレスリリース本文(2020年8月5日発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000062740.html